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電動スクリーンを巻き上げるたびに少しずつ上に上がりますが故障でしょうか?

これは電子回路のソフト的な仕様です。従って製品の不良ではありません。

スクリーンの上げ降ろしに関して製品の電気的仕様としては以下のようになっています。今回はかなり技術的な説明となります。
スクリーンを例えば20秒間降ろしたら、今度は上げる時に同じ20秒間巻き上げる。 そしていったん停止する。停止したらその後さらに0.125秒間だけ余分に巻き上げる。
なぜこのような動作仕様にしているかというと「意地悪操作」対策です。
電動スクリーンはその性質上、下限停止位置で毎回全く同じ位置で停止する必要があります。じゃないと映像の上下位置がずれる事になってしまいますので。
これは製品開発当時にテストしたのですがスクリーンをいっぱいに降ろす時、あるいは上げる時にその途中で20回ほど故意に停止させるとどうなるかという事です。結果としてモーター内部のスリップにより5mmほど巻上げが足りなくなる場合があるというデータが出ました。そこで毎回巻き上がる度に5mmに相当する分だけ余分に巻き上げるような電気的仕様としたのです。
通常使用ではメカ的物理的にこれ以上巻き上がらない位置までスクリーンがあがる為、何の問題も発生しません。つまり0.125秒を余分に巻き上げてもウエイトバー(下バー)が上のフレームに接触するまでしか巻き上がらないという事です。上のスタート位置が毎回全く同じなので下限停止位置も毎回全く同じになります。測定したデータでは下限停止位置のばらつきは
1mm以内となっております。
さて今回の対策ですが木材か何かでストッパーを作り、ウエイトバーがある位置からそれ以上 上に行かないように細工すれば上下での停止位置が全く同じになるように出来ると思います。

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