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プロジェクターの 「打ち込み角」 って何?

カテゴリー: プロジェクター

今回はプロジェクターの打ち込み角について少し説明します。この話は以前のブログ「プロジェクターのレンズシフトって何?」に少し関連しています。

プロジェクターの 「打ち込み角」 とは?

プロジェクターの打ち込み角というのは本来例えばプロジェクターを床置きにした時、プロジェクターのレンズとスクリーンに映る映像の中心までの角度を表すものです。しかし映像の下端の位置(床からの距離)をそう呼ぶ場合もあるみたいです。これは正式にはオフセット値と呼ばれています。下図の Hd がオフセット値です。以下は三菱LVP-HC3000HPからの引用です。


レンズシフト機能がないプロジェクターの場合

三菱の LVP-HC3000 はレンズシフト機能がありません。床に水平に置いた場合は上表の通り、オフセット値は100インチで42cmとなります。でもまあこれは参考程度にしておいてそれほどこだわる必要もありません。なぜならこれより上に映したい場合はプロジェクターを多少上向きにして設置すれば良い為です。その場合、映像に少し台形歪が発生しますがそれ位はプロジェクター側で電気的に補正出来ます(極端に補正すると画質劣化しますが)。

レンズシフト機能があるプロジェクターの場合

ではレンズシフト機能のあるプロジェクター EPSON EMP-TW600 の場合、打ち込み角としてはどうなっているんでしょうか?

表のオフセット値というのはレンズシフト最大事の数値です。よく分からなかったのでエプソンに確認したところ、EMP-TW600の場合、レンズシフト量ゼロ状態では打ち込み角がゼロになっているとの事。つまりプロジェクターを床置きに置いた時、レンズ中心と映る映像の中心がまっすぐ(床と平行)になります。その上でレンズシフト機能を使って映像を上側にシフトすると最大でオフセット値が62cm(100インチ時)になります。映像を下側にずらした時も同じ。

EMP-TW600の場合にはレンズシフト機能があるために打ち込み角はないということになりますね。

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