天吊り設置ですっきり快適!プロジェクターを天井に設置する方法!!
目次
プロジェクターを天井に設置しよう!天吊り設置方法と設置場所を解説します!!
最近は動画配信サービスも充実し、ホームシアターは以前よりも手軽になりました。自宅にプロジェクターを購入して楽しまれている方も多くなったと思います。いざホームシアターを導入しようと検討しても、”どこに設置しよう?””どうやって設置すればいいの?”というプロジェクターの置き方についての悩みが多くあります。部屋のテーブルやプロジェクター台に置いても、プロジェクタースクリーンの前にあると視界に入ってしまいます。プロジェクターを天井に設置できればプロジェクターの置き場所に困ることがなくなり、1度正しい位置に設置できればその後の調整も不要になります。今回の記事では、プロジェクターを天吊り設置する場所や方法を紹介します。理想のホームシアターを実現させて、ちょっとしたおうち時間を充実したものにしましょう。
天井にプロジェクターを設置するメリットとデメリット
ここでは、プロジェクターを天井に設置するメリットとデメリットを紹介します。
天井に天吊り設置するメリット
天井にプロジェクターを設置するメリットは、プロジェクターの場所を取ることなく部屋をすっきりさせることができます。映像の光がきれいに届きますし、人影を気にすることが少なくなります。部屋のスペースの自由度が上がりますので、部屋のスペースが限られている方にとっても天吊り設置はおすすめです。
天井に天吊り設置するデメリット
逆に天井にプロジェクターを設置するデメリットは次の点が挙げられます。
- 1度設置すると移動が難しい
- 配線を考えて設置が必要(既存の建物では配線をきれいに隠すのが難しい)
- 天井や壁に穴を空け天吊り金具を取り付ける必要がある
DIYでもできないことはないですが、設置作業には配線や取り付けなど難しい作業も多いです。自分で設置を行うか、業者に頼むかはしっかりと考えましょう。
天井にプロジェクターを設置するために準備が必要なもの
プロジェクターを天吊り設置するためには、前もって準備しておくものが必要になります。ここでは、工具や天吊り金具の説明をしていきます。
天吊り金具
プロジェクターの本体には、付属品で天吊り金具は付いていません。別途購入する必要があります。天吊り金具は、プロジェクターを販売する各メーカーからも発売されていますが、互換性があるものが少なく、プロジェクターを買い替えると天吊り金具も買い換える必要があるものがほとんどです。シアターハウス製の天吊り金具スパイダーシリーズでは、約99%のプロジェクターに対応しており、純正品より安く、日本製ならではの生涯保証(※2024年2月14日から)に対応しています。
スパイダー2
天吊り金具スパイダー2は、汎用性が高く、メーカー問わずほとんどの機種の取り付けに対応しています。プロジェクター本体を買い替えた後でもそのまま使用することができます。メーカー純正天吊り金具に比べ価格は半額以下で生涯保証付き(※2024年2月14日から)です。付属シャフトの組み換えで3種類の取り付け高さ及び壁付け設置にも対応しています。
スパイダー3
天吊り金具スパイダー3は、天吊り金具スパイダー2の機能はそのままに、より大きく重量の重い15kg以上のプロジェクターにも対応可能な天吊り金具です。吊りボルトに対応することで耐荷重を25kgまでアップしています。スパイダー2同様に様々な場所に設置が可能です。プロジェクターの置き方について悩むことが無いフレキシブル設計になっています。
配線をまとめる工具類
天井から配線コードが出ていると、見た目が悪く視界の妨げにもなってしまいます。これでは、せっかくプロジェクターの置き方を天吊り設置にしたとしても意味がありません。配線をまとめるために、ダクトレールやCD管を使用して天井や壁裏に設置するとすっきりと見せることが可能です。
ライティングレール(ダクトレール)
DIYで配線をまとめるには引掛シーリングを利用した簡易取付ライティングレール(ダクトレール)を使うと、比較的簡単に設置することができるので便利です。引掛シーリングとは、シーリングライトを取り付けるための照明器具用の配線器具です。その器具に簡易取付ライティングレール(ダクトレール)を取り付けることで、部屋にライティングレールを取り入れることができます。
CD管
CD管とは、耐燃性のない合成樹脂製の可とう電線管のことです。電線管として使用する場合、露出配管には使用しませんが、電線以外のケーブル類の保護管として使用する場合によく使用されます。可とう性があり施工の自由度が高く、軽くて運びやすい点や、ナイフで簡単に切断できる点から、天井裏から壁面のコンセントプラグ付近までのケーブル保護管として活用されています。CD管を天井裏の下地部分に施工する際や、プロジェクタースクリーンのコンセントプラグを天井に設置する際に通しておくと後々、ケーブル配線が必要になったときに簡単に隠蔽配線が可能になります。プロジェクターの置き方にも幅が広がります。ケーブルを通すときには、別途CD管内を通すための通線ワイヤーを使用すると便利です。CD管の太さは、太めのHDMIケーブルを通すと考えると直系36mm程度のCD管をおすすめします。
天吊りするなら良い画質で:プロジェクタースクリーン
せっかく空間にこだわって、プロジェクターの置き方を天吊り設置にするのなら映像画質にもこだわったプロジェクタースクリーンを使いたいですね。ここではおすすめのプロジェクタースクリーンを紹介していきます。
電動プロジェクタースクリーンWCB2214WEM
おすすめのプロジェクタースクリーン:WCB2214WEM(電動スクリーンケースあり16:9ブラックマスク100インチ)
- タイプ:ブラックマスク
- アスペクト比:16:9
- 映写幅(WW):2214mm
- 映写高(WH):1245mm
- 製品全幅(W):2345mm
- 製品全高(H):2040mm
- 製品重量:9.0kg
ケース付き電動プロジェクタースクリーンWCB2214WEMは、フルハイビジョン、4Kプロジェクター対応スクリーンです。生地表面の凹凸極力なくすことでフルハイビジョンプロジェクターでありがちな『モアレ』が発生しません。 また、フルハイビジョン映像より4倍高繊細な4K映像にも対応しています。電動スクリーンにはメモリ機能が搭載されており、初期設定を行うことで設定することでお好みの位置でスクリーンを自動停止することが可能です。美しい曲線が特徴のキューブ型のスクリーンケース付き商品で、スクリーンの日焼けホコリからスクリーンを守ることができ、白い天井、壁に美しく設置できます。
チェーンタイププロジェクタースクリーンBCH2214WEM
おすすめのプロジェクタースクリーン:BCH2214WEM(チェーンタイプスクリーン16:9ブラックマスク100インチ)
- タイプ:ブラックマスク
- アスペクト比:16:9
- 映写幅(WW):2214mm
- 映写高(WH):1245mm
- 製品全幅(W):2314mm
- 製品全高(H):2036mm
- 製品重量:5.6kg
チェーンタイププロジェクタースクリーンBCH2214WEMは、チェーンタイプのフルハイビジョン、4Kプロジェクター対応スクリーンです。また、フルハイビジョン映像より4倍高繊細な4K映像にも対応しています。電源がない場所でも、チェーンでスクリーンの上げ下げを行う手動式スクリーンです。減速ギアを設け、スクリーンサイズの大小に関わらず軽い操作感を可能にしました。チェーンはとても軽く、女性、子供でも軽いチカラでチェーンをひくことができ、ミリ単位でスクリーンの高さ調整が可能です。
プロジェクターを天吊りする設置方法
天井に設置する場合、専用の吊り下げアームを取り付けるか、天井から棚板を吊り下げ、その上にプロジェクターを置く設置方法があります。今回は、専用の吊り下げアームの取り付け方法を紹介します。
プロジェクターを天吊り設置する場所をおおまかに決める
プロジェクターを設置するには、まずはじめに投影する場所や位置を確認しましょう。ホームシアターで人気のサイズは、100インチです。100インチですと幅は約2250mm、高さ約1250mmが必要になります。プロジェクターの置き方や環境によってプロジェクターからの投影距離が変わります。テーブルやソファの設置場所や視聴位置によっても適したインチサイズが変わりますので、それぞれを検討した上で設置作業を行いましょう。注意したい点は、プロジェクターのレンズ位置です。投影したいスクリーンや壁の横幅に対して真ん中にくるように計測して設置できればベストです。投射距離が左右を比較して同じであれば、映像の歪みを抑えることができます。
プロジェクタースクリーンまでの距離を確認する
プロジェクターを天吊り設置する位置から、プロジェクタースクリーンまでの距離(投射距離)を確認します。プロジェクター台やテープルに置いて投影する場合は、都度動かしながらピントを合わすことができますが、天吊りて固定する場合はある程度の範囲内でないと焦点(ピント)が合わなくなります。プロジェクター機種によっても投射距離が異なってきますので、取扱説明書を読んだり、実際に投影したりしながら確認を行いましょう。
下地の確認
設置する天井位置の裏側に、梁や下地があるか確認します。一般的なプロジェクターの重量が10kg前後、大きい機種で20kg近くの場合もあります。天井設置裏面が石膏ボードだけですと落下の可能性もあり、大変危険ですので安全面を考え、下地の確認は必ずおこなってください。下記の記事で、下地を探すための工具も紹介しています。
天井の下地の探し方は?
下地には厚みが10mm以上あるベニヤ板などを入れておくと良いでしょう。ネジは、ベニヤ板から下地まで十分に届く長いものを使用しましょう。下地の位置に天吊り金具のシーリングプレートを設置することができない場合は、ホームセンターで下地を渡すことができる長めの木材を購入し、天井に固定することで下地代わりに使うことができます。
下地について詳しい内容はこちらで紹介しています。
下地が適切な場所にない場合の対処方法
配線の確認
ホームシアターを行う上で、一番気になる点が配線の処理ではないでしょうか。プロジェクターを壁や天井などの高い位置に設置する場合、配線が目線にきて目立ってしまいます。プロジェクターでの映像の楽しみ方によって必要な配線は異なってきますが、基本的に映像・音声などのHDMIケーブル、電源ケーブル、機種によってはUSBケーブルが必要になります。さらにレコーダーやアンプ、スピーカーを使用する場合には、その分必要な配線が増えていきます。一番理想的な形は、新築やリフォームのタイミングで壁の中や天井裏に隠蔽配線を行うことです。隠蔽配線はなかなか自分だけでは難しい場合がありますので、難しい場合は、家具や家電の後ろなど目立たない場所に配線するようにしましょう。Wi-Fi無線で接続できるタイプのプロジェクターを選ぶと配線の数を減らすことができますので選択肢に入れてみるのも良いですね。
天吊り設置が難しい場合には、業者に依頼も検討しよう
街の工務店さん、電気屋さんや業者さんに依頼することで、天井下地の施工や天井や壁裏への複雑な配線処理もきれいに仕上げてもらえます。業者に依頼する際は、プロジェクターの配線以外にもスピーカーなどの配線をまとめて依頼すると一括しておこなってもらえますのでホームシアター全体をトータルにお願いするものいいですね。後から”しまった”ということにならないように、コンセントパネルの場所や天井裏面へCD管の配管を何本ほど入れてもらっておくか入念に確認をしておきましょう。
天井に天吊り金具を固定する
次は、天井に天吊り金具を固定していきます。おおまかな流れは下記になります。
- 設置位置を決める
- ネジで固定する
まずは、設置位置を決めます。設置位置は必ずスクリーンの中心線上にすると良いでしょう。プロジェクターの中には、レンズシフトの機能がある機種でも天吊設置の場合は左右のズレによって、影像が歪むなどの致命傷になります。必ずプロジェクターは、スクリーンの中心線上に位置するように注意してください。次に天井と天吊り金具をネジで固定します。下地のある所でネジを締め固定を行います。ネジは合計で4本必要です。
プロジェクター天吊り金具 設置方法
設置した天吊り金具にプロジェクターを設置する
つづいては、天井に設置した天吊り金具にプロジェクターを設置していきます。
- 流れは下記のようになります。
- プロジェクター裏側のネジ穴を確認
- 天吊り金具をネジ穴に合わせる
- 重心を捉えボルトを固定
- 天井に取り付けた天吊り金具にプロジェクターを取り付け
まずは、プロジェクターを裏側に向けてネジ穴を確認します。基本的にプロジェクターは天吊りできるようになっていて専用のネジ穴が付いています。中にはプロジェクターの底にある高さ調整用の足を取り外してそのネジ穴を天吊用として使うものもございますので注意が必要です。プロジェクターを逆さまにして取付けるので影像が反対になります。しかしプロジェクターの設定には上下反転機能があり、それを使って影像を正しい向きに合わせる事ができます。つぎに、天吊り金具をネジ穴に合わせます。プロジェクター天吊り金具をプロジェクター裏面に載せ、天吊り金具の足の位置を調整します。写真のように、天吊り金具の足をプロジェクターネジに合わせましょう。そして、プロジェクターと天吊り金具を付属のネジで固定していきましょう。プロジェクター固定用ネジは、プロジェクター機種によって異なります。各プロジェクターの取扱説明書や仕様書を確認してください。最後に、重心を捉えてからボルトを固定します。取付けた金具を持ち、持ち上げます。重心が合っていないとプロジェクターが傾きやすくなりますので、重心がとれるよう金具の位置を調整してください。準備が整ったら、天井に取り付けた天吊り金具にプロジェクターを取り付けます。前後左右の傾きを調整して設置は完了です。
プロジェクターの映像テストを行い調整する
天吊り設置を行った場合、プロジェクターはスクリーンに対して、中央部分に正しく設置することはできないため、真っすぐ正面から投射することは難しくなります。そのため、そのまま投影すると画面が台形になります。プロジェクターには補正機能がある機種が多く、台形補正やレンズ位置調整、ピント調整を設置後には必ず行うことをおすすめします。
賃貸住宅にプロジェクターを天吊りする方法
賃貸の場合は、勝手に天井や壁に穴を開けることが難しいですが、工夫次第で天吊りに近い方法でプロジェクターを設置することができます。上記に触れたようにライティングレールを活用してDIYで自作の天吊り設置をすることも方法の一つです。人気のシーリングライトとプロジェクターが一体になっている製品も選択肢の一つです。ディアウォールを活用して、木材を突っ張らせて渡しにプロジェクターを固定し置き方を、天吊り設置する方法もあります。比較的軽量でライティングレールの耐荷重をクリアできるモバイルプロジェクターを使用すれば、天井に穴を空けることなく、直接ライティングレールにも取り付けも可能です。
- ライティングレールを使用したおおまかな設置手順
- シーリングライトにライティングレールを取り付ける
- ライティングレールにコンセント取り付ける
- モバイルプロジェクターを天吊りする
- モバイルプロジェクターに再生端末を設置する
- 上下反転やピントなどの映像の調整を行う
天吊り設置をDIYで行う方法
プロジェクターを天吊りにする場合には、充分な知識や技術を持った方が行うことが前提になっています。10kgを超える重さを天井設置するとなると、落下の危険性も伴いますので、DIYでの設置には充分に確認や検討の上でおこなってください。天吊り設置は、天井にネジ穴を開ける必要があります。中には、家にネジ穴を空けることに抵抗のある方もいらっしゃると思います。賃貸に限らず天井や壁に穴をあけることなく、プロジェクターの置き方を天吊り設置にするには、ディアウォールを活用し木材を突っ張らせて設置を行う方法が有効です。画面の高さや幅の調整や難しい場合がありますが、DIYに興味があれば一度トライするのも良いでしょう。ディアウォールを使用した設置方法は詳しく下記の記事に記載しています。参考にご確認ください。【天井や壁に穴を開けずにディアウォールを使ってスクリーンを設置する方法】
天井に設置するプロジェクターの選び方
ここでは、天井に設置するプロジェクターの選び方について説明していきます。
設置場所を検討する
プロジェクターの機種によって、投射距離によってサイズが変わりますので購入前に確認しておきましょう。一度天吊りしてしまうと設置位置の移動が簡単にできなくなりますので、充分な確認を行いプロジェクターを購入しましょう。
耐荷重を確認する
プロジェクターの置き方で天吊り設置を選ぶ際には、天井の耐荷重の確認が必須になります。プロジェクターを選ぶ際には、その耐荷重より軽い製品を選んでください。あわせて、天吊り金具もプロジェクターの重量に耐えられるものを選ぶように気をつけましょう。
ケーブルが必要か不要を確認する
天吊り設置の懸念点である配線の問題を抑えたいのなら、Wi-Fiタイプのプロジェクターがおすすめです。電源ケーブルは必要ですが、その他の映像機器の配線を抑えることができます。
天吊り設置の際の必須機能を確認する
この後の項目でも記載いたしますが、天吊り設置したプロジェクターには設置後に、上下画面反転や台形補正が必要になります。ほとんどのプロジェクターの機能には付いていますが、中には付いていない未搭載機種もありますので確認が必要です。
プロジェクターを天井に設置する場合は、映像の上下反転設定必要
プロジェクターを天吊り設置させると、本体を反対にして取り付けるため映像が逆転してしまいます。しかし、元々プロジェクターは天吊りするように設計されているので、逆さまに取り付けても全く問題はありません。プロジェクターの設定画面で設置スタイルを天吊りにするこれだけで、反転していたプロジェクターの映像が正常な方向に投影されます。
こちらの記事もご参考にしてみてください。
【プロジェクターを天井に設置する場合、映像を上下反転させて使います】
天吊り設置で快適な映像を楽しもう
プロジェクターの置き方の中で、天井にプロジェクターを設置する”天吊り設置”は簡単な作業ではないですし、業者さんに依頼をすると費用もかさみますが、プロジェクターを使用する環境は格段に良くなります。天吊り設置を導入して、ホームシアターやオフィスを快適、スマートに大画面の映像を楽しんでみましょう!!
天吊り設置におすすめの天吊り金具
天吊り設置におすすめの天吊り金具を紹介します。
プロジェクター天吊り金具スパイダー2
汎用性が高く、メーカー問わずほとんどの機種の取り付けに対応しています。プロジェクター本体を買い替えた後でもそのまま使用することができます。メーカー純正天吊り金具に比べ価格は半額以下で生涯保証付き(※2024年2月14日から)です。付属シャフトの組み換えで3種類の取り付け高さ及び壁付け設置にも対応しています。
プロジェクター天吊り金具スパイダー3
天吊り金具スパイダー2の機能はそのままに、より大きく重量の重い15kg以上のプロジェクターにも対応可能な天吊り金具です。吊りボルトに対応することで耐荷重を25kgまでアップしています。スパイダー2同様に様々な場所に設置可能です。プロジェクターの置き方にもフレキシブルな設計によって対応できるようになっています。