シアターハウス > シアターハウスブログ > スクリーン > ポップインアラジン2が吊り下げ式プロジェクタースクリーンで歪まずに使用できるか比較検証してみた!

ポップインアラジン2が吊り下げ式プロジェクタースクリーンで歪まずに使用できるか比較検証してみた!

カテゴリー: スクリーンプロジェクター

ポップインアラジン2が吊り下げ式プロジェクタースクリーンで歪まずに使用できるか比較検証してみた!

家で過ごす時間も増え、おうち需要の中でも手軽に大画面で映画や動画を楽しむことができるポップインアラジン(popIn Aladdin)が人気です。ポップインアラジンはシーリングプロジェクターという照明とプロジェクター、スピーカーが一体になった製品です。ポップインアラジンの製品には、短焦点レンズを搭載したモデルもあり、映像の歪みの面から壁に映し出すことを前提としています。今回の記事では、ポップインアラジン2を吊り下げ式のプロジェクタースクリーンで投影するとどれだけ映像が歪むのか検証してみました。

ポップインアラジン2は短焦点プロジェクター

ポップインアラジン2とポップインアラジン2プラスは短焦点レンズを使用しているため、大きなインチサイズを短い距離で投影することができます。投射距離が短い距離で大きなインチサイズを映し出す事ができるのはメリットですが、反対にデメリットとして短焦点レンズを使用したプロジェクターは、一般的な吊り下げ式のプロジェクタースクリーンでは映像が歪む可能性が高いため使用ができない場合があります。

短焦点プロジェクターとは

短焦点・超短焦点プロジェクターとは、短焦点・超短焦点レンズ(広角レンズ)を搭載したプロジェクターのことで、一般的なプロジェクターに比べてスクリーンまでの距離が短い距離でも映像を広く拡散して映すことができるため、大きい画面サイズを投影することが可能です。
一般的なプロジェクターの場合、通常100インチの画面を映すためにはスクリーンからプロジェクターまで約300cm(3m)程度離す必要がありますが、短焦点、超短焦点プロジェクターの場合は、プロジェクター機種にもよりますが、同じ100インチでも投影距離は約50cm(0.5m)~150cm(1.5m)程度で投影可能です。
しかしながら、短焦点・超短焦点プロジェクターには専用の短焦点専用スクリーンが必要になります。通常のプロジェクタースクリーンでは対応はしていません。

こちらの記事の中で短焦点・超単焦点プロジェクターについて詳しく紹介しています。
【もう歪まない!】短焦点・超短焦点プロジェクターと対応スクリーンで高画質を堪能しよう!

【短焦点、超短焦点プロジェクターは非対応スクリーンでは画面が歪むので注意が必要】

【シアターハウスの短焦点対応スクリーンはこちら】

こちらの記事では、ポップインアラジンを使用して壁投写とスクリーン投写を比較した内容も詳しく記載しています。
【popIn Aladdinにはスクリーンは必要なのか?壁投射と比較してみました】

短焦点に対応していない天井吊り下げタイプのスクリーンでの映り方を検証

そんな中で今回は、実際にポップインアラジン2を吊り下げ式のプロジェクタースクリーンで投影するとどれだけ映像が歪むのか検証してみました。それでは早速、短焦点レンズを搭載したポップインアラジン2を吊り下げ式の電動スクリーンに投影してみます。

実際にどの程度映像が歪むのか検証

シアターハウス製ケース付き電動スクリーン 16:9 ブラックマスク:WCB2214WEMで検証

今回検証する製品は、シアターハウス製のケース付き電動スクリーン 16:9 ブラックマスク 100インチ:WCB2214WEMを使用しました。

製品スペック

  • 品番:WCB2214WEM
  • アスペクト比(画面比率):16:9
  • インチサイズ:100インチ
  • 映写幅:2214mm
  • 映写高:1245mm
  • 生地幅:2264mm
  • 生地高:1915mm
  • ブラックマスク上黒生地高:620mm
  • 製品全幅:2345mm
  • 製品全高:2040mm
  • 製品重量:9.6kg

スクリーン設置用ポール:クイックポール【QP-100S】を使用して設置

クイックポール今回はポップインアラジンからの視聴距離を変えて映り方を検証するため、天井や壁に直接設置せずに、工事なしでスクリーンの設置ができるスクリーン設置用ポールクイックポール【QP-100S】を使用して検証しました。

映像投写は4つの条件で検証

映像の歪みを比較するために、映像投写は4つの条件で検証しました。

  • 投写距離:1.78m 床から約70-80cmの高さ
  • 投写距離:1.78m 床から約5cmの高さ
  • 投写距離:1.47m 床から約70-80cmの高さ
  • 投写距離:1.47m 床から約5cmの高さ

投写距離の違いからインチサイズでの映像歪みの違い床からの高さの違いから打ち込み角度による映像歪みの違いを確認します。
映像の位置調整ポップインアラジン2は、短焦点レンズを搭載しているため短い投射距離でも大画面を映し出すことができます。その特性上、レンズの上下可動域も最大32度と大きく動かすことが可能です。画面の高さを床に近づければ近づけるほど打ち込み角度が大きくなり映像が歪むことになります。

検証1 投写距離:1.78m、床から約70-80cmの高さ

1.78m高い投写位置1まずは、投射距離を約1.78m、スクリーン下部が床から約70~80cmの高さになるようにスクリーンを設置して動画を視聴してみました。YouTube動画を視聴しましたが映像の歪みは気になりませんでした。
1.78m高い投写位置2同じ条件で、テロップ文字が流れる映像を確認しました。先程と別の角度から映像を確認しても歪みは気にならず、文字の認識も問題なくできました。この条件下ならシアターハウスの吊り下げスクリーンでも映像の歪みを気にすること無く映像を視聴することができました。

検証2 投写距離:1.78m、床から約5cmの高さ

1.78m低い投写位置1つづいて、投射距離は先程同様に約1.78m、スクリーン下部が床から約5cmの高さになるようにスクリーンを設置して位置テストしてみました。投影位置を低くして打ち込み角度を付けても、直線や映像の歪みは許容範囲のように確認しました。
1.78m低い投写位置2同条件のまま引き続きYouTube動画を確認してみると、一般的な視聴環境では、映像の歪みを感じること無く映像を確認することができました。
1.78m低い投写位置3視聴位置を変えて確認してみても、映像の歪みを感じること無く映像を確認できました。
1.78m低い投写位置4同じ条件で、テロップ文字が流れる映像を確認しました。スクリーン下部にいくにつれてテロップの歪みが視認できました。しかし、文字が判別できないまでの歪みではありませんでした。

検証3 投写距離:1.47m、床から約70-80cmの高さ

ポップインアラジン投射距離1.47m
つづいて、プロジェクタースクリーンとの投写距離を縮めて1.47mの位置で映像の歪みを確認します。
1.47m高い投写位置1投射距離を約1.47m、スクリーン下部が床から約70~80cmの高さになるようにスクリーンを設置しました。映像の補正画面で枠線の歪みを確認しましたが、通常は直線である枠線が歪んでいるのが確認できました。
1.47m高い投写位置2違う場所から映像を確認してみても、やはり枠線が歪んでいるのがわかります。この条件では、映像で見ると歪みが発生することがわかりました。

検証4 投写距離:1.47m、床から約5cmの高さ

1.47m低い投写位置1さらに投射距離をそのまま約1.47mに保ち、スクリーン下部が床から約5cmの高さになるようにスクリーンを設置して確認を行いました。先程同様、枠線部分の直線に歪みが発生しています。
1.47m低い投写位置2画面全体の複数箇所から歪みが確認できました。
1.47m低い投写位置3画像に近づいて映像を確認しました。はっきりと歪みが出ており、歪みが目立って確認できます。
1.47m低い投写位置4映像と文字のテスト画面で確認すると、文字より直線のほうが歪みが目立ちました。
1.47m低い投写位置5YouTubeのサムネイルを確認してみると、四角形のサムネが歪んで見えます。映画など映像で観るのは厳しい印象です。
1.47m低い投写位置6YouTube画像で確認しました。海のシーンなど色がベタ塗りの状況では、動画の境目の歪みが目立っています。
1.47m低い投写位置7こちらの映像でもやはり映像の歪みが目立ちました。スクリーンの高さにかかわらず、投写距離が約1.47mの場合には映像に歪みが目立つことがわかりました。

吊り下げ式スクリーンの検証結果

吊り下げ式の電動スクリーンを使用して、ポップインアラジン2(短焦点レンズ)で映像の歪みを検証した結果、投写距離1.78mの距離では映像視聴に支障が出るほどの歪みは出ませんでした。厳密には多少の歪みが発生していますが、YouTubeや映画などを観るには影響がない範囲だと思います。しかし、投写距離を1.78mより短く取ると映像に歪みが目立つことが確認できましたので注意が必要です。壁に直接映像を映すよりもスクリーンに映したほうがコントラストがはっきりと綺麗な映像を観ることができましたので、多少の歪みは気にしない方にはスクリーンの使用をおすすめします!しかし、投写距離をある程度距離を取ることが必要になります。※ですが、厳密に少しの歪みでも問題と感じる方やシーンでの使用はおすすめしません。

結論!ポップインアラジン2の場合、投写距離をある程度確保できる環境であれば動画視聴は視聴できる

今回は人気のシーリングプロジェクター:ポップインアラジン2(popIn Aladdin)と吊り下げ式スクリーンを使用した歪みの検証を行いました。
結論として、短焦点レンズを搭載しているポップインアラジン2、ポップインアラジン2プラスでは投射距離をある程度確保できる環境であれば(今回は約1.78m)、吊り下げ式スクリーンでもあまり歪みを感じることなく映像を観ることができました。
通常のプロジェクターと比較すると文字部分に歪みを感じる場合もありましたが、映像が見にくくて見てられないとまでは感じませんでした。
シアターハウスの吊り下げ式スクリーンは、短焦点プロジェクターには対応していません。しかし多少の歪みが許容できる場合には、シビアに歪みを気にしなければ視聴は可能です。
ポップインアラジン(popIn Aladdin)は、照明とプロジェクター、さらにスピーカーや幅広いコンテンツなど充実した機能を持っていますので、ご家族、一人暮らしなどさまざまな場面で満足して楽しむことができます。本体価格も、プロジェクターの中ではお求めやすい価格帯ですのでプロジェクタースクリーンと合わせて購入しやすいのも魅力です。
ある程度の投射距離が確保でき、歪みをある程度許容できるシーンであれば、ポップインアラジンとプロジェクタースクリーンを使って、手軽に大画面で綺麗な映像を満喫してみることも良いでしょう!

投写距離が確保できればおすすめのスクリーン

ケース付き電動スクリーン


当店人気No.1のスクリーンで、美しい曲線が特徴のキューブ型のスクリーンケース付き商品です。スクリーンの日焼けホコリからスクリーンを守ることができ、白い天井、壁に美しく設置できます。フルハイビジョン、4Kプロジェクター対応スクリーンです。

モバイル(自立)スクリーン


持ち運びができるタイプのスクリーン。床にスクリーンを置いて下から上に広げるタイプなので、天井や壁に傷をつけることなく使用できます。

タペストリー(掛け軸タイプ)スクリーン


シンプルな構造で掛け軸の構造をしているタイプのスクリーン。スクリーン本体も軽量で、引っ掛けるフックを用意するだけのカンタン設置。マグネット式フックやピクチャーレールを利用して設置も可能なので設置を工夫することで現状復帰が必要な賃貸物件でも設置可能です。

折りたたみスクリーン


屋内でも屋内でも使える。軽量で持ち運び可能、汚れたら洗える折りたたみスクリーン。フルハイビジョン、4K対応。短焦点プロジェクターにも使えるタイプ。

お問い合わせ