レンズシフトってどう使う?
レンズシフトって便利そうだけど、いまいち使い方というか調整の仕方が分からないって人が多いみたいです。今日は図解でその辺を説明したいと思います。
まず下のようなスクリーン(ブラックマスクタイプですね)にブルーの映像を映す事としましょう。
レンズシフトの移動幅をゼロ(つまりレンズシフトダイヤルがセンターの位置)にしてプロジェクターを出来るだけスクリーンの中心に映る様上下、左右位置を調整したとします。
そこでもし下図のようになっていたならその原因はプロジェクターの位置がスクリーン中心より左にある為という事です。懐中電灯の光をイメージすればだいたい分かりますよね…
これをまずどうしたらよいか。それは画面歪みを無くす為、まずスクリーンの左側にずらして映す事です。そうするとプロジェクターから見て真正面投影になるので下図の用に画面の歪がなくなります。そしてレンズシフト機能で右へ移動させればばっちりですね。これがレンジシフト機能の正しい使い方です。
もしレンズシフトゼロの状態で以下のようになっている場合はどうでしょうか。
そうです。プロジェクターがスクリーン正面から見て少し右側にある為こうなってしまうんですね。ですのでこの場合は画面歪がなくなるようスクリーンの右側に映像を映します。そしてレンズシフト機能で映像を左へ移動させるのです。
もし最初に映した映像が下記のようだったら…。
そうです。プロジェクターがスクリーンより下にあるんですね。ですのでわざと下方向に投射して(画面歪がなくなる点まで)、レンズシフト機能で映像を上方向に移動させればうまくいきます。
じゃあこうなっていた場合は?
分かりますよね。もうこれ以上あえてしつこく説明はしませんw
実際は上記が組み合わさって画面歪が発生するのですがこれらの事を理解していれば正しくレンズシフト機能を使う事が出来ると思います。
いずれにしてもプロジェクターの設置はベストな画質を得る為、出来る限りスクリーンの左右中心にする事をお勧めします。上下位置は設置の関係上どうしてもずれてしまうのはやむを得ないと思います。