AVケーブルの種類 (映像編)
今回はビデオ接続コードについて説明したいと思います。
ブルーレイプレーヤー等からプロジェクターに映像信号を接続しようと思っても背面には端子がいろいろあるのでどれがどうなのか迷ってしまいますよね。
下の写真は最近のブルーレイプレーヤーの背面ですが黄色く囲ってある中の端子が全て「映像出力端子」です。
何がなにやら分からない人も多いと思います。
目次
コンポジット端子(コンポジットビデオ信号出力端子)
通常はピン端子あるいはRCA端子と呼ばれる。端子の色は通常黄色です。
この端子の映像信号は輝度信号(Y)、色信号(C)、同期信号全部が含まれるので正式にはコンポジット(複合の意)端子と呼ばれます。
利点:接続が1本なので簡単です。
欠点:各種信号が同一線に複合している為、十分な映像品質を確保しにくい
具体的にはドット妨害・クロスカラーという問題現象が発生する。
(つまり画質悪いという事です)
プロジェクターで映像を映すのならこの端子の利用はおすすめ出来ません。ただしプレステ、昔のビデオデッキ等でこの端子しか無い場合はやむを得ませんね。
S端子(S端子ビデオ信号出力端子)
輝度信号(Y)と色信号(C)が別々に伝送されるので通常S端子(セパレート端子)と呼ばれます。
端子の色は通常黒色です。
輝度信号(Y)と周波数の高い色信号(C)が別々に伝送されているため上記コンポジット映像信号と比べ高い映像品位を得る事が出来ます。
昔のビデオデッキ等でもコンポジットとS端子の両方を有している機種はたくさんあります。
コンポーネント端子(コンポーネントビデオ出力端子)
もともとはアナログハイビジョンの信号を伝送する為に実用化された映像信号を3つに分けて伝送する方式です。分離する信号の種類から色差入力(出力)端子とも言わるれる。
端子の色は通常 緑/青/赤です。
利点:ハイビジョン信号(720P,1080i等)まで伝送できる。
ハイビジョン接続用ケーブルの中では値段が安い。
比較的長いケーブルでも画質劣化がおこりにくい。
欠点:ケーブルが3本なので接続が面倒だし、配管の中でその太さで問題になる場合もある。
D端子(ビデオ出力D端子)
この端子の中身は基本的にコンポーネント端子と同じですが3本を1つにまとめ、さらに画面サイズ(4:3とか16:9)の信号も同時に伝送している。
端子の色は通常黒色です。
利点:接続が1本なので簡単です。(3秒が1秒になるくらい?)
画面サイズ(アスペクト比)に関する制御信号も送れる。
欠点:端子の接触面積が小さいので「両端子ともD端子の場合は映像に影響が出る場合があります。
具体的には字幕の横に多少のゴーストなどが出る事がある。
それとコネクターの幅が広い(約27mm)ので通常の配管では後から通す事が出来ない場合も。
HDMI端子(HDMI出力端子)
HDMIとは『High Definition Multimedia Interface』の略で、その意味が示すようにマルチメディア(音声)信号も端子の中に含んでいる。
上記1-4が全てアナログ信号だったのに対してHDMI端子はデジタル信号で各種機器とプロジェクター(テレビ)を接続する事が出来る。
利点:上記どれよりもより高い映像品位が得られる。コンポジットの映像品位をレベル3とするとコンポーネントはレベル8、HDMIは9-10という感じか。
(でも私がテストした時にはコンポーネントとHDMI接続の差はあまり分からなかった。
どちらも十分にレベルが高いと言える)
欠点:ケーブルが高価である。また旧機種の映像機器にはこのHDMI端子を装備していないものも多い。
基本的に上記で説明した コンポジット→HDMIの順に映像品質はだんだんと良くなってきます。
コンポジットとHDMIではDVD映像、ハイビジョンを見ると映像の映りがぜーんぜん全く違うと言っても過言ではないでしょう。
まとめ
映像品質の高さをまとめると下記のようになります。
HDMI端子≧コンポーネント端子>D端子>>>>S端子>>コンポジット端子
機器にHDMI端子があれば最優先で使用することをオススメします。