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ホームシアター専門誌『ホームシアターファイルPLUS 2020 WINTER Vol.07』にシアターハウスの電動スクリーンケースなしとスクリーン設置ポールが紹介されました!

ホームシアター専門誌ホームシアターファイルPLUS 2020 WINTER Vol.07にてシアターハウスの電動スクリーン ケースなしスクリーン設置ポールが紹介されました!

DIYでスクリーンを設置 今回は設置フローを紹介

憧れのスクリーンを導入したいけれど、天井や壁に穴をあけるのは障壁が多いもの。工事を必要とせずスクリーンを設置する方法があれば!
前回の「日曜大工でスクリーン設置」前編では、解決方法となり得る製品の紹介を行った。今回の後編では、実際の設置風景を交えつつ、失敗を少なく、よりよい仕上がりに繋がるポイントを解説してゆく。DIYを楽しんでスクリーンも手に入れば、一石二鳥だ!

水平・垂直を取ること すべてはコレに尽きる

ます基本の基本といえるのが垂直と水平。重力のある地球上では、万物は垂直と水平が保たれてこそ最も安定する。もちろん、住宅も部屋も、その法則に従って作られている。今回のスクリーン設置では、「支柱」の設置が重要だが、柱を真っ直ぐに、正確にいえば地球の中心に対して鉛直に立てるという意識が重要なのだ。次にスクリーン左右の高さが等しいこと。これが狂っていると、投写した映像と黒縁が合わないという気持ち悪さだけでなく、幕面のたわみに繋がり、特に巻き取り式スクリーンの場合は「たわみ」ができて、さらに巻き込まれて皺になることも。そして最後に、壁面と平行を保つこと。これはプロジェクター側の設置にもよるが、プロジェクターのレンズからスクリーンの左右両端までの距離が等しくない場合、映像が台形に変形するほか、均一でシャープなピントが得られない。スクリーンは壁面と平行に設置するのが基本で、それに合わせ、プロジェクターは後から微調整すのが定石といえる。

設置の自由度と引き換えに目視による垂直調整が必須

設置にはまず、シアターハウスクイックポールを使用。こちらは長さ調整が可能な突っ張り棒に、スクリーン取付用の専用金具が付属。ポールに対する金具の高さ、金具とスクリーンの位置関係は調整ができ、DIYが不得意あるいは初心者にとっても扱いやすいのが特長だ。
まず、2本のポールに金具をセットして組み立てたら下準備は完了。お次は、スクリーンを設置したい場所の床に置き、スクリーン金具の「指定取付位置」を確認すると、おおよそポールを立てるべき左右位置が見えてくる。ポールが2本の場合は、安定のために左右両端を固定することになる。あとは、床や天井の硬さなどの状態、コンセントの位置に被らないかなどを確認しつつ、ポールの左右位置を 微調整しよう。
作業のハイライトは、ポールを垂直に立てること。左右の垂直は、アナログ的だが「人間の視覚」が頼りになる。前後の垂直は、壁を基準にできるので目視でもよりわかりやすく、間隔を測定するのも簡単だ。スクリーンの重量で前方に引っ張られる力が働くことを考えると、ポール下側を「気持ち手前」にしておくと、完成状態でより安定する。最後にスクリーンを大人2人で慎重に持ち上げたら、金具にパチンと固定し、左右高さの微調整を。目視に加え、垂直を図れるスマホアプリなどで確認しておくと安心だろう。レーザー距離計があれば、床までの距離を測定し、より厳密に確認することも可能だ。仕上げは安全確認。地震なども想定し、ポールが手前に倒れてこないか、入念にチェックを!

部材の用意は必要だが設置は壁寄せするだけ

次に、木材を支柱とする「ラブリコ」を用いたスクリーンの設置方法を紹介しよう。主役ともいえる2×4材は、少し大きめのサイズをホームセンターでカット加工して貰うのが正確かつ手っ取り早い。事前に天井から床までの距離を測っておくのは当たり前だが、ラブリコの各パーツ自体にも長さがあるので、その分を差し引くことをお忘れなく。柔らかい床は推奨されないが、カーペットなどがある場合には沈み込みも考慮しておこう。ちなみにアジャスターは2cm程度の長さ調整ができるので、カットの際に数ミリの誤差が生じても吸収できる。
今回、自家用車で運搬するため、木材を半分にカットして後からジョイントする手法をとったが、木材とラブリコのトータルで4,000円程度(うち木材は600円程度)と激安だった。2,4m程度の長さが問題にならないケースなら、この「半分にカット」は不要なので、コストも手間のさらに省ける。
設置はまず木材をラブリコのジョントパーツでネジ止めして継ぎ足し、天地のパーツを取り付けてから壁に寄せて突っ張るだけ。幅広の木材を壁に沿わせるので、垂直も自ずと決まる、初心者にも扱いやすい。後は木材を壁と見立て、スクリーンの取付金具をしっかりとネジ止めした後、ケースなしの電動スクリーンを設置した。スクリーンの質量は6kgと軽量で、柱1本の耐荷重20kg(保証ではない)を余裕で下回るが、念のため、倒壊や落下の心配がないよう、木材のテンションなど最終点検を怠らないようにしよう。
今回、実際に2つの作業を行ったが、いずれも設置する際にちょっとした工夫は必要なものの、それほど難しい作業ではなかった。住まいが賃貸で移動も想定する場合なら、長さ調整が柔軟に何度でもでき、移設にも向くクイックポールを、より低費用で空間をオシャレに彩りつつ設置したいならラブリコを選ぶとよいだろう。

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