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大橋伸太郎
![]() オーディオ・ビジュアルの専門誌「AV REVIEW」編集長を務めた後、日本初の定期刊行ホームシアター専門誌「ホームシアターファイル」を刊行。その後、評論家として独立。現在はオーディオビジュアルとホームシアターのオーソリティとして活躍中。講演や全国系新聞での執筆やテレビ出演なども多い。 |
| サイズ | 100インチ |
| ボディカラー | ブラック |
| スクリーン生地 表/裏 | ホワイトマットHD/ブラック |
| 光学特性 | ピークゲイン0.9±10% |
| マット寸法(映写部分) | 2314W×1245H×2264Dmm |
| 消費電力 | 0.3W(待機時) |
| 外形寸法 | 75W×76H×54Dmm(取り巻き時) |
| 重量 | 6.0kg |
| 問い合せ先 | (株)シアターハウス TEL 0776-56-0325 URL / |
スクリーンの世界で高画質と低価格を両立したシアターハウス。今回はハイC/Pスクリーンを代表するカバーなしの「ミューズ型」から、ホームシアター専用室向きの ホワイトマットHDの100インチ、マスク有りのBDR2214WMを検証。レファレンスには、高画質機として独走中の、ビクターDLA-HD750と組み合わせてみた。スクリーンの世界では、 レファレンスグレードの機種と、高画質機とを組み合わせて使うという先入観がある。だが、遮光性ガラス繊維をPVCで挟んだ独自の構造を採用しており、高画質と 画期的な低価格を実現したスクリーンとの組み合わせで、DLA-HD750がどのようなニュアンスを描き出すか興味が持たれる。
始めにスクリーンマットを降下させると、動作音の静かさは衝撃的だ。モーター自体が静かで巻き取り機構もよく考えられており、また金属製のハウジングを持たない ため共鳴音が発生しないこと大きい。動作が静粛な分、上下の昇降はゆっくりめである。モーターの負担を減らす目的でスクリーンの軽量化が図られている。 横から見ると端にやや反りがある。投射幕面の平面性は保たれているので、映像に歪の出ることはない。
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写真左が従来のスクリーンマット、写真右がフルHDに対応したスクリーンマットの生地。写真上は6倍ズーム、写真下は26倍ズームでの生地の表面。 6倍ズームでは、従来のものと比べフルHD対応のものは織り目がなく、ピッチが合った際に起こるモアレを防いでいることがわかる。また26倍ズームでは、 フルHD対応のほうが、微細なシボが多くあり、コントラストの向上を図っている。 |
さて肝心の画質はどうだろうか。「Q−TEC」のテストディスクでは、フルHDの解像度は十分表現できている。レッドイメージの赤の色相の違いを非常に的確に表現、 色再現のバランスのいい。マット有りのためか、色諧調もコントラストも引き締まっている。「ジェイン・オースティンの読書会」では、DLA-HD750の映像モード中の シネマ1との相性がいい。ホワイトマットらしい素直な特性が発揮されギラツキや妨害要素がなく、なめらかな色諧調が再現されている。女優たちのクローズアップでは、 肌の質感まで肌理細やかに解像する。ラスト近辺の海岸でのシーンは、予定調和に向かい次第に光りの満ち溢れていく、空間の自然な遠近表現をうまく引き出せていた。 光再現に濁りがなく透明感があり、撮影の狙った自然な遠近感の中の男女群像をそこに見出せていた。
モノクロソフトの「羅生門」は、一転してTHXモードとの相性がいい。まず、カラーシフトがなく、歳月の澱を洗い流したような精細なモノクロ映像である。ヒロインが検非違使に 尋問されるシーンでの瞳の深く謎めいた奥行き、肌の透明感を表現できている。横顔の美しさは寒気が走るほどだ。フルHD特有の高コントラストに対応できていることの証だ。
今回視聴した結果、ホワイトマットHDは本格的なホームシアターに十分対応できているといえる。またカスタマイズや特注も可能なため、より自分の好みにあった製品を 低価格で手に入れることができるというので、まさに画期的だ。品質、画質、機能面においても申し分ない。先述したスクリーンの先入観を払拭してくれるスクリーンだ。
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スクリーンは薄く軽量だが、少し触ったくらいではシワができない丈夫さで手触りも良い。マスクの部分も薄い黒ではなく、十分な暗さを持った黒なので、よりプロジェクターからの 画を引き締まった状態で見ることができる。 |
●使用機材
BDプレイヤー SONY BDP-S5000ES
プロジェクター VICTOR DLA-HD750
AVアンプ ONKYO TX-NA906
スピーカーシステム MONITOR AUDIO Silver RS series(RS6/RS LCR/RS1/RSW12)
●使用ソフト
「Hi-Definition Reference Disc」(Q-TEC)
「ジェイン・オースティンの読書会」(輸入品)
「羅生門 デジタル完全版」(角川エンタテインメント)