林正儀

福岡県出身。工学院大学で電子工学を専攻。その後、電機メーカー勤務を経て、技術系高校の教師というキャリアを持つ。現在、日本工学院専門学校の講師で、音響・ホー ムシアターの授業を受け持つ。教鞭をとっている経験から、初心者向けに難しい話題をやさしく説明するテクニックには特に定評がある。主な著作に「レーザービジョン ディスク入門 AV新時代を拓く」(啓学出版刊)や「ビデオとビデオディスクプレー ヤーの選び方」(音楽之友社刊)がある(これはLDのハードウェアを国内で最初に紹介した本)。自宅視聴室に3管式プロジェクターを常設し、ホームシアター研究のための努力と投資は人一倍。フルート演奏が趣味という一面もある。
フルHDの真の映像美を体感

リビングシアターに最適なフルHD時代のスクリーン
取材・執筆 林正儀
BDパッケージソフトの充実、フルHD対応のプロジェクター及びBDレコーダー/プレイヤーの本格的な 浸透が進んでいる。そこで、もう一段階のクオリティアップを図る上で注目したいのが、映像を最終的に 映し出すスクリーン。そこでC/Pに優れ、手軽に導入することのできるリビングルームでの使用に最適な、 シアターハウスのスクリーンWCB2214GMを今回紹介する。
S P E C
生地 シアターマットHD
投射サイズ 100型
ピークゲイン 0.8±10%
スクリーンの昇降 電動タイプ
外形寸法 2343W×120〜1910H×88.5Dmm
重量 約9.0kg
問い合せ先 (株)シアターハウス
TEL 0776-56-0325
URL /
写真右がフルHD対応スクリーンの生地。写真左の従来の生地表面とは違い織目がないため、モアレが発生しない
フィルムの質感を見事に描く作品の世界に吸い込まれる

フルHDプロジェクターの普及が進み、20万円前後でも手に入るようなモデルも登場している。また、BDソフトの ラインナップも充実しつつあり、数年前までは考えられなかったほど手軽にフルHDの高画質映像をテレビでは 味わえない大画面で楽しむ環境が整いつつある。

ところが、「フルHDプロジェクターは買ったけれど、スクリーンがまだ古いタイプのまま」というユーザーも 多いのが現状ではないだろうか。せっかく、プロジェクターで1920×1080という高精細映像を出力しても、 膜面が粗かったり、平面性の悪いスクリーンでは、映像の微細なドットと干渉してモアレが発生するケースが 少なくない。

フルHDプロジェクターの映像美をフルに堪能するためにも、モアレなどの心配のないスクリーン。 つまり、フルHDに対応したスクリーンをぜひ使って欲しい。では、手軽に導入できるハイC/Pな 製品はないだろうか。 そんな要望にぴったりとはまるのが織り生地の表面を見直しモアレ対策を施したシアターハウスの 「シアターマットHD」WCB2214GMである。

価格的にもマッチするパナソニックのTH-AE2000で視聴した印象を述べていこう。膜面にややグレー処理を 施しており、多少の明るい照明下でも黒が気持ちよく沈む。中間調にかけても素直な推移をみせ、ハイライトは スカっと抜けのよい映像を楽しむことができる。モアレが出ないのはもちろんだが、『オペラ座の怪人』では、 豪華な舞台や、女優の瑞々しいフェイストーンなどをフィルムの質感豊かに描き出し、作品の世界に引き込んでくれる。 『ダイ・ハード4.0』のハイコントラストでパワフルな表現も手応え十分だ。リビングルームでのフルHDシアター 入門にも最適なスクリーンといえるだろう。